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習い事の掛け持ちで気をつけたいポイント

現代の子どもたちは習い事をいくつしているのか?

最近は、複数の習い事を掛け持ちする子どもが増えているようです。我が家でも、長男が水泳とピアノ、次男がサッカーと書道に通っています。週末のスケジュール調整はなかなか大変ですが、どれも本人たちが「やりたい!」と言って始めたこと。親としては応援したい気持ちがありますよね。

実際に、幼児から小学生までの子どもたちの平均習い事数は2つ以上。1つだけ、もしくはまったくしていないという子は少数派になってきています。特に、小学校高学年になると「スポーツ系」「文化系」「学習系」の3種類を組み合わせるケースが増えてきます。

それぞれの家庭の考え方や、子どもの希望に応じて習い事を選ぶことが大切ですが、掛け持ちをする際には気をつけるべきポイントも多くあります。今回は、子どもの習い事を複数掛け持ちする際に、親が意識しておきたい点についてお話しします。


習い事の掛け持ちで気をつけたいポイント

1. 子どもの体力は足りている?

子どもがやりたいと思っていることを応援したい気持ちはあっても、体力が追いついていなければ習い事が負担になってしまいます。我が家でも、長男が以前、サッカーと水泳を同じ日にやっていた時期がありました。ところが、週の後半になると疲れがたまり、学校の宿題もままならなくなってしまい……。結局、習い事のスケジュールを見直すことになりました。

習い事は長く続けることが大切です。1週間だけなら頑張れるかもしれませんが、それが何ヶ月、何年と続くとなると話は別。子どもの体力や生活リズムを考えて、無理のないスケジュールを組むことが大切です。

2. 同じ日に複数の習い事を詰め込みすぎない

「週に2つだから問題ない」と思っても、1日にまとめて2つの習い事を入れると、子どもにとってはかなりハードなスケジュールになります。特に、スポーツ系の習い事を連続して入れると、体力的にも精神的にも負担が大きくなりがちです。

もし同じ日に2つの習い事を入れる場合は、スポーツ系と文化系、または学習系と組み合わせるとバランスが取れます。我が家では、次男がサッカーの後に書道を習っていますが、体を動かした後に静かに集中する時間があることで、ちょうど良いリズムになっています。

3. 費用が思った以上にかかることを意識する

習い事の掛け持ちをすると、月謝や教材費、発表会費用などがかさんできます。我が家でも、習い事が増えるにつれて出費が増え、家計を圧迫することがありました。特に、スポーツ系の習い事ではユニフォームや用具の買い替えが必要になり、文化系の習い事では発表会費用がかかることも。

習い事を始める前に、どれくらいの費用がかかるのかをしっかり計算しておくことが大切です。続けられる範囲で選び、子どもにとって本当に必要なものを見極めることが重要ですね。

4. 送迎の負担を考える

習い事が増えると、親の送迎負担も大きくなります。特に、兄弟で別々の習い事をしていると、送り迎えのスケジュール調整が難しくなることも。我が家でも、長男のピアノの送り迎えと、次男のサッカーの試合の時間が重なったときは、夫と手分けして対応しました。

習い事を選ぶ際には、なるべく自宅から通いやすい場所を選ぶことも大切です。近場のスクールなら送迎の負担も軽減され、子ども自身が大きくなったときに自分で通える可能性も広がります。


親の関わり方で習い事の成果が変わる

どんな習い事も、ただ通わせるだけでは子どもは成長しません。親がどれだけ関わるかで、子どものモチベーションや習い事の成果は大きく変わります。我が家では、子どもたちが習い事から帰ってきたら、必ず「今日はどうだった?」と話を聞くようにしています。うまくいったことはもちろん、難しかったことや悔しかったことも聞くことで、子ども自身が「次も頑張ろう!」と思えるようになるようです。

また、スポーツ系の習い事では食事のサポートも欠かせません。特に夜遅い時間に習い事がある場合、夕食のタイミングを工夫する必要があります。小腹がすかないように補食を準備したり、消化の良い食事を心がけたりと、親のサポートが大切になりますね。


習い事は「親の意向」ではなく「子どもの意志」を大切に

時々、親の方が習い事に熱心になりすぎて、子どもが疲れてしまっているケースを見かけます。もちろん、親としては子どもにたくさんの経験をさせてあげたいものですが、大切なのは「子どもが楽しんで続けられるかどうか」。無理をしすぎて、習い事がストレスになってしまうと本末転倒です。

親子でしっかり話し合いながら、子ども自身が「やりたい!」と思える習い事を厳選し、無理のない範囲で続けていける環境を整えてあげたいですね。


まとめ

習い事の掛け持ちは決して悪いことではありません。しかし、子どもの体力やスケジュール、費用、送迎の負担など、さまざまな要素を考慮する必要があります。大切なのは、子ども自身が楽しみながら続けられること。親としてサポートしつつ、無理のない範囲で習い事を選んでいきたいですね。