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失敗しない習い事の辞めどきとは?タイミングの見極め方とポイント

はじめに

子どもの習い事は、成長に大きな影響を与えるもののひとつ。しかし、始めたからには続けなければならないわけではなく、辞めるタイミングも重要になってくる。親としては「途中で辞めてしまってもいいのか?」と不安に思うこともあるかもしれないが、子どもの気持ちや状況を見極め、適切なタイミングで決断することが大切。

私自身も、子どもの習い事の辞めどきには何度か悩んだことがある。特に印象的だったのは、娘のピアノのレッスンのとき。最初は楽しそうに通っていたものの、次第に「行きたくない」と言うようになった。理由を聞くと、レッスンのレベルが上がるにつれ難しくなり、先生の指導が少し厳しく感じられたのだという。続けるべきか、辞めるべきか――悩んだ末に、娘の気持ちを尊重し辞める決断をした。結果として、辞めたことを後悔することはなかった。

では、どのようなタイミングで習い事を辞めるべきなのか?本記事では、習い事の辞めどきを見極めるポイントや、スムーズに退会するための方法を紹介していく。

習い事の辞めどきを見極めるポイント

1. 習い事の内容や技術レベルが合わなくなったとき

習い事の方針やレベルが、子どもの成長や興味と合わなくなることがある。例えば、スポーツ系の習い事では、チームのレベルが上がるにつれてついていけなくなることも。逆に、もっと上のレベルに挑戦したいのに、今の教室では満足できないというケースもある。

息子が空手を習っていたとき、初心者向けのクラスでは楽しく通っていたが、昇級試験を受けて中級クラスに入ると、急に練習が厳しくなり「もう続けたくない」と言い出したことがあった。無理に続けさせても意味がないと思い、一度休会させてから本人の気持ちを確認。結果として、別の武道に興味を持ち、柔道を習うことになった。子どもに合ったレベルや環境を見極めることが大切だと実感した。

2. 曜日や時間帯が合わなくなったとき

学校の宿題や友達との遊びの時間と重なってしまい、習い事が負担になることもある。特に学年が上がるにつれて学校の課題が増えたり、クラブ活動が始まったりすると、習い事との両立が難しくなることが多い。

娘がバレエを習っていたとき、放課後に友達と遊べるのが週に一度だけだったが、その日がちょうどレッスンと重なってしまった。友達と遊ぶ時間を削ることにストレスを感じ、レッスンに行きたがらなくなった。最終的にはバレエを辞め、その分、家族で過ごす時間が増えたことで、娘の気持ちも落ち着いた。

3. 人間関係の問題が発生したとき

習い事には、先生や他の生徒との関わりがつきもの。指導者の教え方が厳しすぎたり、クラスの雰囲気が合わなかったりすると、子どもにとって大きなストレスになることがある。

甥っ子がサッカーを習っていたとき、コーチの指導が厳しく、ミスをすると強く叱られるのが嫌で「サッカーに行きたくない」と言うようになった。最初は「もう少し頑張ろう」と励ましたが、気持ちが変わることはなく、結局やめることに。辞めた後は、違うクラブチームに入り、楽しく続けることができた。

4. 子どものライフスタイルや環境が変わったとき

進級や受験、引っ越しなど、生活環境が変わるタイミングで習い事を見直すことも重要。特に中学受験を考える家庭では、勉強時間を確保するために習い事を減らすことがよくある。

我が家でも、息子が小学5年生になったとき、学習塾に通い始めたことで、今まで続けていた水泳を辞めることになった。本人も「受験が終わったらまたやりたい」と言っていたが、結果的に別のスポーツに興味を持ち、今はランニングを楽しんでいる。

5. 子どもの健康面や精神面に影響が出始めたとき

習い事が負担になりすぎると、ストレスが原因で体調を崩すこともある。「習い事の日になるとお腹が痛くなる」「レッスン後に疲れすぎてぐったりする」といったサインが見られたら、無理に続けさせるのは危険。

姪っ子がピアノを習っていたとき、発表会前のプレッシャーから毎回「お腹が痛い」と訴えるようになった。最初は「ただの緊張かな」と思ったが、徐々に表情まで暗くなってしまい、本人と話し合った結果、発表会を最後に辞めることになった。ストレスを抱えたまま続けるよりも、子どもの気持ちを尊重することが大切だと感じた。

習い事を辞めるときのマナー

辞めると決めたら、教室や先生に失礼のないように退会の手続きを進めることも重要。急に通わなくなるのではなく、以下のようなポイントに気をつけるとよい。

  • 退会の理由を伝える(正直に話しつつ、感謝の気持ちを伝える)
  • 辞める時期を事前に相談する(月の終わりなど、キリのいいタイミングがベター)
  • 最後にきちんと挨拶をする(子ども自身が先生や友達にお礼を言う機会を作る)

まとめ

習い事の辞めどきは、子どもにとっても親にとっても悩ましい問題。しかし、無理に続けるよりも、子どもの気持ちを尊重し、適切なタイミングで決断することが大切。子どもが本当に興味を持ち、楽しめるものに出会うためにも、柔軟な対応を心がけたい。

子どもの「やめたい」という言葉に耳を傾け、一緒に最善の選択を考えていこう。