習い事を始めるとき、「グループレッスン」と「個別レッスン」のどちらがいいのか、迷うことがある。どちらにもメリット・デメリットがあり、お子さんの性格や目的によって向き不向きが分かれるもの。今回は、わが家の習い事体験談を交えながら、それぞれの特徴を紹介していく。
個別レッスンの魅力とは?
個別レッスンは、講師と1対1で学べるスタイル。本人のペースや興味に合わせて指導してもらえるため、柔軟なレッスンが可能になる。
個別レッスンのメリット
- 自分のペースで進められる
他の人の進度を気にする必要がなく、わからない部分をじっくり学べる。わが家の長男もピアノを習っていたが、「この曲が弾きたい!」と言ったらすぐに取り組ませてもらえたことが、大きなモチベーションにつながっていた。 - 苦手な部分を重点的に学べる
例えば、音楽ならリズム感が苦手な子にはリズムトレーニングを多めに、スポーツならフォームの細かい修正を集中的に、というように、一人ひとりに合わせた指導をしてもらえる。 - 深い理解が得られる
マンツーマンだからこそ、質問もしやすく、理解度が深まる。長男も、音楽理論の部分で疑問に思ったことをすぐに先生に聞いて、その場で解決できたのがありがたかった。
個別レッスンのデメリット
- 比較対象がない
他の生徒と比べる機会が少なく、自分の実力がどの程度なのかを実感しづらい。先生が「上手だね!」と言ってくれても、「本当に?」と半信半疑になってしまうことも。 - 競争心が生まれにくい
ライバルがいない環境では、向上心が薄れやすい面もある。長男も、グループでの発表会を経験して初めて「もっと頑張らないと!」と思ったようだ。
グループレッスンの魅力とは?
グループレッスンは、複数人で学ぶスタイル。友達と一緒に楽しく学べることが特徴で、習い事が「楽しい!」と思えるきっかけになりやすい。
グループレッスンのメリット
- 仲間と一緒に学べる楽しさ
友達と一緒に学ぶことで、刺激を受けたり励まし合ったりできる。次男が通っている体操教室もグループレッスンなのだが、みんなで応援し合いながら練習する姿は微笑ましい。 - 協調性やコミュニケーション力が育つ
グループでのレッスンでは、順番を守る、相手の話を聞くなど、社会性を育む機会も多い。特に小さい子どもにとっては、学校生活の準備としても役立つ。 - 競争心が生まれる
他の生徒と一緒に学ぶことで、「あの子みたいに上手になりたい!」という向上心が芽生えることも。次男も、友達がうまく技を決めると「僕もやりたい!」と奮起していた。
グループレッスンのデメリット
- 個別対応が難しい
どうしても全体の進度に合わせるため、苦手な部分をじっくり教えてもらう時間が少なくなる。次男も、先生に質問したくても、みんなが次のステップへ進んでしまい、聞けないことがあった。 - 自分のペースで進めにくい
得意な子には物足りなく、苦手な子にはペースが速く感じることも。特に音楽のレッスンでは、次男が「もうちょっと練習したかったのに…」と不満をこぼすこともあった。
結局どちらがいいの?
どちらが良いかは、目的やお子さんの性格による。
- 「自分のペースでじっくり学びたい」なら個別レッスン
- 「仲間と楽しく学びたい」ならグループレッスン
また、先生との相性も重要だ。どんなに評判の良い先生でも、子どもが「この先生、好き!」と思えなければ続かないもの。わが家でも、長男がピアノを続けられたのは「先生が楽しく教えてくれたから」という理由が大きい。
習い事を長く続けるために
習い事は続けることが大切。そのためには、最初の体験レッスンが重要になる。
- 「先生との相性はどうか?」
- 「子どもが楽しそうにしているか?」
- 「レッスンの進め方が合っているか?」
こういった点を見極めて、納得できる形で習い事を始めるのがおすすめだ。
まとめ
習い事を選ぶ際には、個別レッスンとグループレッスンのどちらが合っているかを考えよう。
- 個別レッスンは「自分のペースで学べる」「深く理解できる」
- グループレッスンは「仲間と学ぶ楽しさがある」「競争心が生まれる」
お子さんの性格や目的に合わせて選び、まずは体験レッスンを試してみるのがおすすめ。何より大切なのは、楽しく続けられる環境を見つけること。
わが家でも、試行錯誤しながら習い事を選んできたが、結局は「子どもが楽しんでいるかどうか」が一番だった。お子さんに合った習い事を見つけるヒントになれば嬉しい。