習い事をさせない派の意見
学校の宿題・予習・復習だけでも忙しいのに、それに加えて子供に習い事をいくつもさせている親御さんが身近にもたくさんいます。
子供に習い事をさせるべきかどうかは個別の状況によりますが、習い事は確かに子供の発達や成長にさまざまな利点をもたらすことがあります。
習い事は子供が自分の興味や才能を見つけ、発展させる手助けになりますし、グループでの活動やレッスンを通じて、子供は仲間とのコミュニケーションや協力を学びぶことがてきます。
また、タスクに集中し、目標に向かって努力することで忍耐力を養う機会を提供するのも習い事の重要なメリットの一つです。
とはいえ、過度なスケジュールや強制は逆効果となることもあります。
小学生の80%は何らかの習い事をしていると言われていますが、無理に習い事をさせることのデメリットも考えられます。
子供に習い事をさせたくない派の親は、「やりたくないことを続けさせるとストレスになる」「結果や成果を求められ、萎縮したり嫌気がさしたりすることがある」「疲労が溜まると学業がおろそかになる」などを理由としてあげています。
「習い事をするよりも、放課後は友達と遊んで欲しい」という親御さんも数多く見受けられます。
また消極的な理由として、「経済的に習い事をさせるのは無理」というケースもあるようです。
特に3人以上の兄弟がいる場合には、将来の進学にかかる費用などを考えると、習い事にはほとんどお金をかけられないと考えている親が多いことが分かります。
大切なのは家庭の方針と子どもの思い
「お友達が習い事に行っているから一緒に行きたい」という子供心も無視できませんので、頭ごなしに「習い事は無駄」と決めつけず、子供の気持ちを尊重することも大切でしょう。
ピアノ教室に通っている子供の全員がプロのピアニストを目指しているわけではありませんし、バレエ教室に通っている子の全員がプロのバレリーナになりたいと考えているわけではありません。
でも、子供の頃からピアノやバレエを習うことによって、音感やリズム感、正しい体の動かし方などを身につけることができます。
将来の仕事に直接役立たなくても、必ず何らかの形で子供の人生を豊かにしてあげられることも確かです。
親の考えを子供に押し付けるのも好ましいことではないので、習い事に反対する親御さんも、子供が習い事を望んでいるのであれば一度子供とじっくりと話し合ってみてはいかがでしょうか。
また、習い事は望んでないと言っても、実はそれは親の顔色を見て言っているだけで、本心ではやりたいと思っている子供も中にはいるでしょう。
習い事にいくらまでのお金なら出せるといった具体的なことも正直に話せば、子供も安心して本心を話せるのではないでしょうか。